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2025.09.16 

松尾 貴登

推し活×マーケティング【ファン心理をビジネスに活かす方法】
こんにちは!
売れるネット広告社株式会社 メディア部特別対応チームの松尾です!(※写真の赤い服の方ですw)

突然ですが皆さんには「推し」っていますか?
最近ではアイドルに限らず、アニメやゲーム、ディズニーなど、さまざまな分野で「推し活」という言葉が使われています。

実は私自身アイドルを推している一人です。
ライブやグッズを通じて「推し」を応援する楽しさや熱量は、日常の大きな原動力やストレス解消法の一つになっています。
今回はその経験を通じて、推し活のエネルギーがビジネスやマーケティングにどのように活かせるかを自分なりに考えてみました。
推し活とは?
近年、「推し活」という言葉を耳にする機会がぐんと増えました。
アイドルやアーティストに限らず、アニメやゲームのキャラクター、スポーツ選手、さらにはブランドや商品まで幅広く「推し」と呼ばれる存在が生まれています。

【推し活とは、好きなものを応援する気持ちを行動に移すこと。】

ライブに行ったり、グッズを集めたり、SNSで語り合ったり――そうした時間が日常の楽しみになり、同じ気持ちを持つ人とつながれるのも大きな魅力です。
マーケティングにおける「推し活」の力
推し活が持つ最大の特徴は“熱量”だと考えます。
ファンは自ら情報を発信し、二次創作やイベント参加、グッズ購入などに積極的に関わります。
その熱量は、企業が広告費を投じて得るもの以上の影響力を生み出すことさえあります。

この視点をマーケティングに置き換えると、「ブランドそのものを推しに変える」ことが重要です。
つまり、商品やサービスを単なる選択肢ではなく、「応援したい存在」として位置づけることです。

・UGC(ユーザー生成コンテンツ)の増加:ファンが自然に口コミやレビューを投稿し、広告以上に信頼される情報拡散が生まれる。

・コミュニティの拡大:ファン同士が交流する場を作ることで、ブランドを中心としたコミュニティが強化され、絆が深まる。

・長期的な関係構築:一度「推し」として心に残ったブランドは、リピート購入やクロスセル商品などライフステージを超えた愛用につながる。

つまり、消費者に「買う理由」ではなく「応援する理由」を提供できるブランドは、単発的な売上にとどまらず、長期的なファン化を実現できます。推し活的な仕組みをマーケティングに取り入れることは、ブランドを単なる商品から“心を動かす存在”へと進化させる強力な戦略だと考えます。
推し活を活用した企業の実例
1.美容ブランド×声優・アイドルコラボコスメ
人気声優やアイドルとコラボした限定コスメを展開。ファンは推しが関わった商品を「記念」として購入し、複数色をまとめ買いするケースも。

2.栄養ドリンクやサプリメントのパッケージに人気アニメキャラクターを起用。
日々の摂取を「推し活」と結びつけることで、飲み続けるモチベーションを高め、自然な継続購入へとつなげています。

3.ユーザー参加型の成分配合キャンペーン
消費者投票で選ばれた成分を組み合わせて新商品を発売。
ファンは「自分が関わった商品」として応援しやすくなり、話題性と購入意欲を同時に喚起することに成功する事例もあります。

そして、まさに昨今のインフルエンサーが自ら商品をプロデュースし、ファンに支持される「P2C」の形も、推し活的な熱量をダイレクトに活かしたマーケティングの典型例だと言えるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
推し活は一時的な流行ではなく、ファンの熱量を理解し活かすための重要な視点です。特に化粧品や健康食品のように日常的に触れる商品は、「応援する楽しさ」と自然に結びつけやすく、ブランドを“推し”に変えていく余地があります。企業がその熱量を尊重し、共感や参加の場を提供することで、広告以上の価値と長期的なファン化を実現できるのではないでしょうか。

ここまでご一読いただきありがとうございました!
また、皆さんの“推し”についてもぜひ教えていただけたらうれしいですw

メディア部 特別対応チーム
松尾 貴登
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