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2025.09.08 

角野 さくら

平成女児×マーケティング
こんにちは!
売れるネット広告社株式会社 カスタマーサクセス部 主任の角野です!

最近「平成女児」という言葉をよく耳にしませんか?

実は私もど真ん中の平成女児でした。
日中は母にたまごっちを預け、放課後には首にぶら下げて連れ歩き、
メモ帳を1枚ずつ交換、ちゃおの付録にワクワクしていました…!

バレンタインも板チョコを湯煎してかわいいトッピングしただけのチョコレートを作っていました。
これ、今だと「平成女児チョコ」というらしいです・・・・笑

最近SNSで「平成女児」という言葉をよく見かけるようになり、
「懐かしい!」と同時に、同世代が一斉に思い出を語り合うのって面白いなぁと思います。

そして実はこの動き、マーケティング的に見てもすごく面白いのです!!
ノスタルジー消費の進化
「たまごっち」「セーラームーン」「ちゃお・りぼん」といったコンテンツは、1990年代後半〜2000年代に子どもたちの心を掴みました。
当時小学生だった私たち世代は、いまや20代後半〜30代。経済的に自由度が増し、自分の“子ども時代の夢”を大人買いできる層に成長しています。

ノスタルジー消費は過去から存在しますが、今の特徴は SNSで可視化・共感できること。
「#平成女児」などのタグを通じて、1人の思い出が多くの人に“再生産”されているのです。
「かわいい」の再定義
平成の少女カルチャーは「ピンク」「キラキラ」「キャラもの」といったビジュアルが特徴。
Z世代・ミレニアル世代の間で、この美意識が再評価されています。

特に注目すべきは、当時は“子どもっぽい”とされていたデザインが、いまや レトロでエモいファッション として位置づけ直されている点。
アパレルや雑貨ブランドがコラボ商品を展開する動きも増えており、「かわいい」を軸にした再ブランディングが進んでいます。
コミュニティと自己表現欲求
「平成女児」コンテンツを好むことは、いわば一種のアイデンティティ表明。
同世代との共通言語を持つことでコミュニティ感が生まれ、SNSでの拡散を後押しします。

つまり平成女児は、 “商品”ではなく“共感の文脈” を売っているのです。
企業が取り入れるなら、「平成らしさ」を演出するだけではなく、ユーザーが“自分の思い出を語れる余白”を残すことが重要です。
マーケティングへの示唆
平成女児再燃から学べることは多いですが、特に以下の3点が挙げられます。

1.世代のタイミングを読む
 子ども時代に愛されたコンテンツは、約20年後に“経済力を持つ消費者”にリーチできる。

2.SNS時代のノスタルジーは共感が拡張する
 一人の記憶を大人数が共有し、文化として再生する。マーケターはハッシュタグやUGC活用を設計する必要がある。

3.単なる復刻ではなく再編集が鍵
 当時のままの商品ではなく、今のライフスタイルにフィットする形にアップデートして提供する。
「平成女児の再燃」は、ノスタルジーとSNS文化が掛け合わさった新しい消費現象です!
過去の記憶が、いまの自己表現やコミュニティ形成とつながることで、単なる思い出消費を超えた価値を生み出しています。

今後のマーケティングにおいても、 “思い出をどう再編集して共感に変えるか” が重要な視点になりそうです!


カスタマーサクセス部 主任
角野 さくら
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