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2025.08.25
寺田 龍一
かつての上司・先輩に言われたこと色々Part2

皆さんこんにちは。
メディア部運用チーム 最高責任者 アドオペレーターの寺田龍一です。
以前、同じ題目でブログを執筆させて頂きました。
https://www.ureru.co.jp/ureru_blog/archives/6477
その際書けなかったことがまだ色々とあったので、引き続き、これまで上司や先輩に言われた・怒られたことから、特に自分に強く根ざしているものを紹介しようと思います。
メディア部運用チーム 最高責任者 アドオペレーターの寺田龍一です。
以前、同じ題目でブログを執筆させて頂きました。
https://www.ureru.co.jp/ureru_blog/archives/6477
その際書けなかったことがまだ色々とあったので、引き続き、これまで上司や先輩に言われた・怒られたことから、特に自分に強く根ざしているものを紹介しようと思います。
■言われた言葉の前に一旦前提
前回の記事で、これまで言われたことを2つ紹介しました。
その2つを言ってきたのは同じ先輩だったのですが、今回紹介するのはまた別の上司の言葉です。
この人が自分の上司になったのは、社会人生活2年目後半くらいの時だったと思います。
当時私は社内でweb広告運用を行っていたのですが、社会人1年目の真ん中くらいからこの仕事をしていたので、自分の仕事にもだいぶ慣れてきたタイミングですね。
その当時ちょうど私は業務範囲を広げるタイミングでした。
と言うのも、前回の言葉を送ってくれた先輩がちょうど退職して、その業務がまるっと私のもとに追加されたからです。
(業務調整等は全くなく純増です。ベンチャーあるあるですね笑)
私が新たに携わることになった業務は大きなくくりで言うと3点
(1)アプリ広告運用
(2)SEO対策
(3)全社KPI管理
です。
3分の2は広告運用とそれに近い領域だから全然問題ないやん・・・と思いますか?
実は決してそうではありません・・・
上司に言われた言葉自体からはめちゃくちゃ話がそれますが、(1)と(2)はその言葉と密接する出来事だったのでそれぞれ軽く説明してみますね。
その2つを言ってきたのは同じ先輩だったのですが、今回紹介するのはまた別の上司の言葉です。
この人が自分の上司になったのは、社会人生活2年目後半くらいの時だったと思います。
当時私は社内でweb広告運用を行っていたのですが、社会人1年目の真ん中くらいからこの仕事をしていたので、自分の仕事にもだいぶ慣れてきたタイミングですね。
その当時ちょうど私は業務範囲を広げるタイミングでした。
と言うのも、前回の言葉を送ってくれた先輩がちょうど退職して、その業務がまるっと私のもとに追加されたからです。
(業務調整等は全くなく純増です。ベンチャーあるあるですね笑)
私が新たに携わることになった業務は大きなくくりで言うと3点
(1)アプリ広告運用
(2)SEO対策
(3)全社KPI管理
です。
3分の2は広告運用とそれに近い領域だから全然問題ないやん・・・と思いますか?
実は決してそうではありません・・・
上司に言われた言葉自体からはめちゃくちゃ話がそれますが、(1)と(2)はその言葉と密接する出来事だったのでそれぞれ軽く説明してみますね。
(1)アプリ広告運用

運用自体はweb広告領域と同じなので問題はないです。なので、バナーを作って入稿して~ 動画を作って入稿して~ そのPDCAを回して~ というのは、他のweb広告と同じです。そこまでは問題ない。
なんですが、やっかいなのは「計測」部分です。
webに誘導する広告の計測と、アプリに誘導する広告の計測は、まず指標やそもそもツールからして全く異なります。
webだと例えばですが、Googleアナリティクスを使用していました。今はなきUAの時代です。(当時使っていた方にとっては懐かしい名前ですねw)
今のGA4だとそうではないのですが、当時のUAではアプリ計測がかなり限定的だったと記憶しています。
そのため、アプリ広告を計測するには他ツールが必要でした。
当時であれば、Googleが提供していた「Firebase」、あとはメジャーどころであれば「AppsFlyer」「Adjust」等ですね。
(ちなみに、最終的に当時はAdjustを導入しました。当時のFirebaseはアプリインストール数の計測等がなかなか上手くいかなかず、他ツールを探したような記憶があります。しばらくアプリ系には触れていないので、今どうなってるかは分からないですが。)
で、問題がこのFirebaseとかAdjustで・・・
web広告の脳みそしかなかった自分には完全に未知なる世界でした。
と言うのも、この辺の実装には、SDKの実装(要はコードをいじるみたいな感じ)、CVイベントを設定するにせよイベントトークンをコードしないといけない等、UX設計+システム設計の両方を求められる高ハードル作業だったんですね。
この文章を読んで「何言ってるか分からん」と思っている方も多いと思いますが、安心してください。当時の私も同じ感情でした(笑)
何にせよシステム領域の理解をしていないと話を進められない。
なので自社のエンジニアの方とやりとりして導入を進め始めました。
毎日が呪文でしたね・・・
何言ってるか分からん。優しい言葉に置き換えて説明してくれるとかもない。
ここで謙虚になって、馬鹿にされてもいいから0から教えてくださいという姿勢になるべきでした。
ただ当時の私は、調べてなんとかほんの一部だけ理解して、それっぽい会話をする、ということをやってしまってました。
なんですが、やっかいなのは「計測」部分です。
webに誘導する広告の計測と、アプリに誘導する広告の計測は、まず指標やそもそもツールからして全く異なります。
webだと例えばですが、Googleアナリティクスを使用していました。今はなきUAの時代です。(当時使っていた方にとっては懐かしい名前ですねw)
今のGA4だとそうではないのですが、当時のUAではアプリ計測がかなり限定的だったと記憶しています。
そのため、アプリ広告を計測するには他ツールが必要でした。
当時であれば、Googleが提供していた「Firebase」、あとはメジャーどころであれば「AppsFlyer」「Adjust」等ですね。
(ちなみに、最終的に当時はAdjustを導入しました。当時のFirebaseはアプリインストール数の計測等がなかなか上手くいかなかず、他ツールを探したような記憶があります。しばらくアプリ系には触れていないので、今どうなってるかは分からないですが。)
で、問題がこのFirebaseとかAdjustで・・・
web広告の脳みそしかなかった自分には完全に未知なる世界でした。
と言うのも、この辺の実装には、SDKの実装(要はコードをいじるみたいな感じ)、CVイベントを設定するにせよイベントトークンをコードしないといけない等、UX設計+システム設計の両方を求められる高ハードル作業だったんですね。
この文章を読んで「何言ってるか分からん」と思っている方も多いと思いますが、安心してください。当時の私も同じ感情でした(笑)
何にせよシステム領域の理解をしていないと話を進められない。
なので自社のエンジニアの方とやりとりして導入を進め始めました。
毎日が呪文でしたね・・・
何言ってるか分からん。優しい言葉に置き換えて説明してくれるとかもない。
ここで謙虚になって、馬鹿にされてもいいから0から教えてくださいという姿勢になるべきでした。
ただ当時の私は、調べてなんとかほんの一部だけ理解して、それっぽい会話をする、ということをやってしまってました。
(2)SEO対策

SEO対策はおおよそ3つの分野に分かれます。
・外部施策
・内部施策
・コンテンツ施策
です。
外部施策は分かりやすく言い換えると「リンク施策」です。外部のサイト等に、SEOで上げたいページのリンクを貼っていく。
私はこのブラックハット全盛期を知らないのですが、リンクの売買等色々とえぐかったみたいですね。
私がSEOをやり始めたのは、ペンギンアップデートがあって、内部施策が主流になってきたタイミングでした。
内部施策は言い換えるのが難しいのですが、「構造最適化・HTML最適化」という感じのものです。
H1〜H3構造、パンくずリスト、alt属性、モバイル対応、ページスピード改善などがメインどころの施策です。
サイト内の構造をいじって最適化していくという、ほぼほぼシステム領域の内容がほとんどです。
コンテンツ施策も言い換えが難しいのですが、「中身で勝負する施策」です。
検索ユーザーの知りたいことに対して、ちゃんと答えるコンテンツを用意していく、という今では王道なSEOのやり方です。
当時は「文字数が多ければいい」とか「キーワードをいっぱい入れればいい」みたいな風潮もありましたが、今となっては完全に変わりましたね。
どれだけ検索意図に応えているか、どれだけ信頼できる情報・有益な情報を届けているかが重視されるようになりました。
で、この中で私は内部施策をメインに進めていたんですが、諸々の実装を進めるにはエンジニアとの協力が不可欠です。
ただ当時の私にはハードルが高かったですね。
H1ってそもそもなんや?パンくず?え、なんで食べ物の話?みたいなレベルだったので・・・
ここでもさっきのアプリと同じように、謙虚になって0から教えてくださいという姿勢になるべきでしたが、やはり調べてなんとかほんの一部だけ理解して、それっぽい会話をする、ということをここでもやってしまいました。
・外部施策
・内部施策
・コンテンツ施策
です。
外部施策は分かりやすく言い換えると「リンク施策」です。外部のサイト等に、SEOで上げたいページのリンクを貼っていく。
私はこのブラックハット全盛期を知らないのですが、リンクの売買等色々とえぐかったみたいですね。
私がSEOをやり始めたのは、ペンギンアップデートがあって、内部施策が主流になってきたタイミングでした。
内部施策は言い換えるのが難しいのですが、「構造最適化・HTML最適化」という感じのものです。
H1〜H3構造、パンくずリスト、alt属性、モバイル対応、ページスピード改善などがメインどころの施策です。
サイト内の構造をいじって最適化していくという、ほぼほぼシステム領域の内容がほとんどです。
コンテンツ施策も言い換えが難しいのですが、「中身で勝負する施策」です。
検索ユーザーの知りたいことに対して、ちゃんと答えるコンテンツを用意していく、という今では王道なSEOのやり方です。
当時は「文字数が多ければいい」とか「キーワードをいっぱい入れればいい」みたいな風潮もありましたが、今となっては完全に変わりましたね。
どれだけ検索意図に応えているか、どれだけ信頼できる情報・有益な情報を届けているかが重視されるようになりました。
で、この中で私は内部施策をメインに進めていたんですが、諸々の実装を進めるにはエンジニアとの協力が不可欠です。
ただ当時の私にはハードルが高かったですね。
H1ってそもそもなんや?パンくず?え、なんで食べ物の話?みたいなレベルだったので・・・
ここでもさっきのアプリと同じように、謙虚になって0から教えてくださいという姿勢になるべきでしたが、やはり調べてなんとかほんの一部だけ理解して、それっぽい会話をする、ということをここでもやってしまいました。
■賢いふりすんな、アホなふりしろ

ようやく上司に言われた言葉です(笑)
先ほども記載しましたが、謙虚な姿勢で聞いていけばいいのに、それが上手いことできていなかった私に放たれた言葉です。
当時の私の心境としては、「この施策を進める主導は自分なのだから、エンジニアにもすべて完璧に指示しなければならない。」「こいつ内容分かってないな、と思われてはいけない。」という感覚がありました。
だから初歩的なことも聞けなかったし、自分で調べて理解してから進めるので、実装までめちゃくちゃ時間がかかってしまいました。
なんですけど、そもそもこの考え方自体がダメなんですね。
なぜなら、どれだけ頑張ってもその瞬間には、私の知識や経験はエンジニアを到底超えられないからです。(よほどの天才なら別でしょうが)
そんな時に、無理に専門用語を使って話したりしないほうがいいんです。
例えばですが、SEOの内部施策で「パンくずリストを最適化したい」と思ったときに、知識のない私は当時、「構造化マークアップがされてないので、JSON-LD形式でスキーマタグを出力しておいてください」みたいな言い方をしてしまったんですよね。たまたま調べた知識を、そのまま話していたんです。
おそらく理解度3%くらいです(笑)
でも、エンジニアにしてみたら「ん?構造的にどう表示したいの?」「検索エンジンにどう認識させたいの?」の方が大事なわけです。
本当は、「検索結果にカテゴリ構造を出したいです。パンくずリストをGoogleに伝わるようにしたいんですが、どうすればいいですか?」って言えばよかっただけなんですよね。というかこれでもまだちょっと賢いふりになってます。
究極にアホになったら、「パンくずリストっていう、なんかサイトの中で自分がどこにいるか分かるやつがあるじゃないですか?あれが出てるとSEO的にもいいって聞いたんですけど、ああいうのってうちのサイトでも出せますか?」って言えばよい。
意図を言えば、実装方法は向こうが持ってる。
でも、こっちが知識のなさを隠したいばかりに、的はずれな指示をして、無駄にややこしくなる。
まさに“賢いふり”が裏目に出ていたなと思います。
たぶんですけど、ある程度知識のある人にとっては、こういう賢いふりしている人が一番めんどくさいです(笑)
でも上に書いたアホなふりした文章だったら、変な修正コストも生まれないし、目的も明確なのでめちゃくちゃ話が早くなるんです。
「賢いふりすんな、アホなふりしろ」と言われてハッとした私は、それからアホなふりを続けました。
そうすると上手いこと施策実装が進んでいくこと進んでいくこと(笑)
そのタイミングで本当の意味でこの言葉の重要性を理解できました。
先ほども記載しましたが、謙虚な姿勢で聞いていけばいいのに、それが上手いことできていなかった私に放たれた言葉です。
当時の私の心境としては、「この施策を進める主導は自分なのだから、エンジニアにもすべて完璧に指示しなければならない。」「こいつ内容分かってないな、と思われてはいけない。」という感覚がありました。
だから初歩的なことも聞けなかったし、自分で調べて理解してから進めるので、実装までめちゃくちゃ時間がかかってしまいました。
なんですけど、そもそもこの考え方自体がダメなんですね。
なぜなら、どれだけ頑張ってもその瞬間には、私の知識や経験はエンジニアを到底超えられないからです。(よほどの天才なら別でしょうが)
そんな時に、無理に専門用語を使って話したりしないほうがいいんです。
例えばですが、SEOの内部施策で「パンくずリストを最適化したい」と思ったときに、知識のない私は当時、「構造化マークアップがされてないので、JSON-LD形式でスキーマタグを出力しておいてください」みたいな言い方をしてしまったんですよね。たまたま調べた知識を、そのまま話していたんです。
おそらく理解度3%くらいです(笑)
でも、エンジニアにしてみたら「ん?構造的にどう表示したいの?」「検索エンジンにどう認識させたいの?」の方が大事なわけです。
本当は、「検索結果にカテゴリ構造を出したいです。パンくずリストをGoogleに伝わるようにしたいんですが、どうすればいいですか?」って言えばよかっただけなんですよね。というかこれでもまだちょっと賢いふりになってます。
究極にアホになったら、「パンくずリストっていう、なんかサイトの中で自分がどこにいるか分かるやつがあるじゃないですか?あれが出てるとSEO的にもいいって聞いたんですけど、ああいうのってうちのサイトでも出せますか?」って言えばよい。
意図を言えば、実装方法は向こうが持ってる。
でも、こっちが知識のなさを隠したいばかりに、的はずれな指示をして、無駄にややこしくなる。
まさに“賢いふり”が裏目に出ていたなと思います。
たぶんですけど、ある程度知識のある人にとっては、こういう賢いふりしている人が一番めんどくさいです(笑)
でも上に書いたアホなふりした文章だったら、変な修正コストも生まれないし、目的も明確なのでめちゃくちゃ話が早くなるんです。
「賢いふりすんな、アホなふりしろ」と言われてハッとした私は、それからアホなふりを続けました。
そうすると上手いこと施策実装が進んでいくこと進んでいくこと(笑)
そのタイミングで本当の意味でこの言葉の重要性を理解できました。
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だからこの「賢いふりすんな、アホなふりしろ」を今でも私は心掛けています。
あ、でも知識をアップデートするということを怠るのはよくないですよ。
ずっと同じ領域でアホをし続けても、「こいつこんだけ説明してまだ分かってないのか」と本当に呆れられる可能性もありますしね。
また、知識と経験を増やせば逆に、アホなふりした人にきちんと教えられる。
ずっと享受するだけではなくて、自分も与えられるものを増やしていく。
その姿勢が大切なんじゃないかなと今でも思っています。
メディア部 運用チーム
最高責任者 アドオペレーター
寺田 龍一
だからこの「賢いふりすんな、アホなふりしろ」を今でも私は心掛けています。
あ、でも知識をアップデートするということを怠るのはよくないですよ。
ずっと同じ領域でアホをし続けても、「こいつこんだけ説明してまだ分かってないのか」と本当に呆れられる可能性もありますしね。
また、知識と経験を増やせば逆に、アホなふりした人にきちんと教えられる。
ずっと享受するだけではなくて、自分も与えられるものを増やしていく。
その姿勢が大切なんじゃないかなと今でも思っています。
メディア部 運用チーム
最高責任者 アドオペレーター
寺田 龍一
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