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コンバージョン率が上がる、「最強の申込フォーム」 7つのテクニック

2024.03.26

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加藤 公一レオ

売れるネット広告社 代表取締役社長 CEOの加藤公一レオです。

今回のテーマは、「コンバージョン率が上がる最強の申込フォーム」。ズバリ、ランディングページでお客さまが離脱する最大のポイントは、申込フォームである!!

一生懸命ランディングページをつくってネット広告をしても、ゴミみたいな申込フォームでは、せっかく集めたお客さまがどんどん離脱してしまい売上を上げることはできない。

お客さまが申込フォームで離脱する理由は、単純に「面倒くさい」「エラーがムカつく」である。フリック入力の速い私でさえそう思うのだから、一般のお客さまはなおさらだろう。

だから、コンバージョン率を上げるためには、申込フォームでの入力の手間を極力減らし、入力ミスや見落としによるエラーをなくすことが超大事である。D2C(ネット通販)であっても、細かいところにまで気を配り、お客さまの手間をできる限り省く「おもてなし」の心が大切なのだ!

そこで、我々売れるネット広告社が何度も申込フォームのA/Bテストを繰り返して編み出した、EFO(Entry Form Optimization:申込フォーム最適化)済みの「最強の申込フォーム」7つのテクニックをご紹介したい。

ランディングページは「申込フォーム一体型」にしよう

EFOテクニックに入る前に、まずは超重要な「申込フォーム一体型ランディングページ」について話しておきたい。以前のブログで詳しくお伝えしたので、今回は復習になるが、ランディングページは「申込フォーム一体型」にすることが大前提である。

 なぜなら、コンバージョン率を最大化するためには、ランディングページから申込完了までの画面遷移を極力短くすることが大事だからだ。

 いまだにランディングページをカートシステムにつなげているD2C(ネット通販)会社も多いが、ぶっちゃけランディングページとカートシステムの相性は最悪だ!なぜなら日本の一般的なカートシステムには平均8つもの画面遷移があり、画面が遷移するごとにお客さまがどんどん離脱してしまうからである。

この通称「かご落ち」と呼ばれる現象を防ぐには、申込フォームを「フォーム一体型」にして画面遷移を短くすることが有効だ。

 「申込フォーム一体型ランディングページ」とは、他のページに遷移することなくランディングページ上で個人情報の入力が完了できるページのことである。ランディングページ上で個人情報を入力したら、あとは申込確認画面と申込完了画面があるだけのシンプルな構成になっているので、離脱が減り、コンバージョン率が上がるのだ。
カートシステムにつなげたときと比べ、ランディングページを「申込フォーム一体型」にするだけで、コンバージョン率は約1.5~2.5倍上がる。

EFOテクニック①:各フォームを大きめにして見やすく

ネットのお客さまとはいえ、D2C(ネット通販)のお客さまのほとんどが30代以上である。売れるネット広告社のクライアントの顧客層も40~50代の中年層が多い。

 だからこそ、申込フォームの枠やフォントを大きめにして入力しやすくしてあげることが大切だ。加えて、フォームの未入力箇所の枠内の色はグレーにし、入力し始めると白くなる設定にしておこう。未入力箇所の枠内をグレーにすることで入力項目が少なく見え、コンバージョン率が上がるのである。

EFOテクニック②:必須項目と残りの数を明確に

お客さまが必須項目をすべて埋めないと、申込ボタンを押したときにエラーが発生するため、離脱が増える。だから、必須項目にはしっかりと目立つ白抜きテキストで「必須」と書き、どれが必須項目なのかをわかりやすくしよう。
 また、残りの必須項目数を表示することにより、お客さまがあと何個入力しないといけないのかがわかり、ゴールが見えるのでコンバージョン率が上がる。

EFOテクニック③:名前を入力すると「ふりがな」が自動的に入力されるように

アルファベットや漢字だけの国とは違い、日本では漢字とふりがなをそれぞれ入力する項目がある。これらを両方入力するのは、ぶっちゃけ面倒だ。

 そこで、お客さまの手間を少しでも省くために、名前欄に漢字を入力すると、すぐに下のふりがな欄にも自動的に文字が入力されるようにすれば、コンバージョン率が上がる。
 スマートフォンやキーボードでの入力が苦手な方にとって、こういうちょっとした配慮はとてもありがたいものだ。

EFOテクニック④:郵便番号を記入すると住所が自動的に入力されるように

世の中の多くの申込フォームはいまだに、郵便番号を入力させ、都道府県を選択させ、住所を入力させる…というお客さまにとって非常に面倒な作業をさせている。この作業にうんざりしたことがある人は多いはずだ。

 そこで、郵便番号を入力すると、すぐに下の都道府県と住所欄に自動的に該当の住所が入力されるようにすると、お客さまは続きの住所を入力するだけでいいので、コンバージョン率が上がる。

 繰り返しになるが、申込フォームでは少しでもお客さまの手間を省こうという「おもてなし」の心が欠かせないのである。

EFOテクニック⑤:「キーボードレイアウトの自動切替」がされるように

多くのお客さまにとって、「かな」「英字」「数字」のキーボードレイアウトの切替は面倒なものである。申込フォームは、「かな」だけでなく「英字」や「数字」も入力しなければならないので、都度キーボードレイアウトを手動で切替えなければならない申込フォームはお客さまをイライラさせること請け合いだ。

 そこで、お客さまへの補助機能として、名前を入力するフォーム項目では「かなに自動切替」、電話番号を入力するフォーム項目では「数字に自動切替」といった具合に、入力する内容に応じて「キーボードレイアウトの自動切替」をさせるとコンバージョン率が上がる。

EFOテクニック⑥:入力不備をリアルタイムで指摘

お客さまが申込フォームで離脱する主な原因のひとつが、エラー表示だ。エラーが多発したらお客さまはすぐに逃げていくと思ってほしい。

 多くの申込フォームは、お客さまが全ての項目に入力し、最後に申込ボタンを押した瞬間に、「申し訳ございません。入力内容に不備があります」などと、不備の項目を赤くしてお客さまにエラーを指摘する。

 しかしこのやり方は、「やっと入力が終わった」とせいせいした気持ちで申込ボタンを押したお客さまをイラつかせるだけだ。

 どうせ不備を指摘するならお客さまが入力を間違えた瞬間、つまりは“リアルタイム”でエラーを指摘すべきである。ズバリ、お客さまがフォーム項目を入力した瞬間に“バルーン”で“リアルタイム”に不備を指摘するとコンバージョン率が上がる!
エラーによる離脱を防ぐには、お客さまが申込ボタンを押した後ではなく、お客さまが申込ボタンを押す“前”に不備を指摘してあげることが大事なのである。

EFOテクニック⑦:フォローメールの「オプトインの同意」を必須に

最後に、離脱防止策ではないが、多くのD2C(ネット通販)会社が見逃している今後のCRM(アップセル・クロスセル)に大きく関わる点についてお話しておこう。

 世の中のD2C(ネット通販)会社は、法律上、申込フォームの最後に2つのチェックボックスを設けている。ひとつ目が「個人情報規約(プライバシーポリシー)の同意」、2つ目がその後、メールやDM等を送付する許可をもらう「メールのオプトインの同意」である。

 よく見ると、「個人情報規約(プライバシーポリシー)の同意」に関しては必須にしているものの、「メールのオプトインの同意」に関してはなぜか“任意”としているD2C(ネット通販)会社が多い。

 その結果、任意にしている「メールのオプトインの同意」に関しては60%ものお客さまがチェックを外してしまうのである。つまり、世の中の多くのD2C(ネット通販)会社は今後CRMができる対象を自らの手で半分以下にしてしまっているのだ。そんなことをしたら、その後のアップセル率・クロスセル率は上がらないに決まっている。

 ズバリ言う。これはD2C(ネット通販)会社にとって、自らの首を絞める行為である。

 D2C(ネット通販)の本質というのは、初回申込をきっかけとして半永久的にお客さまとリレーションを取り続けることにある。言い換えれば、CRMによって引き上げやクロスセルにつなげて初めて、売上と利益が伸びていくのだ。

 だから、「メールのオプトインの同意」は絶対に、必須にすべきである!!
つまりは「●●からのお得な情報を受け取る」という「メールのオプトインの同意」のチェックボックスを押さないと、申込みができないようにするのだ。そうすることにより、今後、CRMができる対象が40%から100%と2倍以上に増え、その後のアップセル率・クロスセル率が大幅に上がるのである。

 ここまで一気にコンバージョン率が上がる最強の“申込フォーム” 7つのテクニックをお伝えしたが、あなたの会社ではすべて実践できているだろうか。

 EFOは地味で細かいテクニックばかりだが、D2C(ネット通販)で売上と利益を最大化するには、お客さまの心理を踏まえた細かな改善の積み重ねが大事になってくる。あなたの会社の申込フォームにも、ぜひ「おもてなし」の心を採り入れてほしい。

 ※「申込フォーム一体型」は特許庁商標登録済み商標です。※登録商標第6041909号