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なぜ大手メーカーがダイレクトマーケティングに夢中なのか?(加藤公一レオ)

2016.10.19

  • ノウハウ

加藤 公一レオ

 

 

こんにちは、売れるネット広告社の加藤公一レオです。

 

突然だが、若かりし頃の私です。笑

 

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私が社会人になったのが1998年。
この年、スタンフォード大学の学生2人が、やがてネット市場を席巻することになるGoogleを設立。
日本でも、Yahoo!JAPAN、MSN、Infoseek、goo、exciteなどの主要ポータルが出そろった年でもあった。
もともと私が広告業界に入ったのは、多くの若い人たちと同じように、
「テレビCMをいっぱいつくって、タレントにいっぱい会って、広告賞をいっぱいとりたいな~」
という自己中心的で極めてミーハーな動機だった。

 

しかし、このころの私は広告会社に入社したものの、
通販を中心とした“ダイレクトマーケティング型”のクライアントばかりを担当することになった。
テレビCMを制作するどころか、折込チラシやダイレクトメールはもちろん、
当時、ドットコムバブルだったため、ネット広告の仕事ばかりが舞い込んできた。

 

最初はテレビCMのような派手さがないため、不満だったが(笑)、
次第に自分がプランニングした広告の「レスポンスがどれぐらい獲得できるのか、採算がとれるのか」と、
毎日ドキドキワクワクの連続であり、
知らず知らずにレスポンス率やCPA(Cost Per Action:1人のレスポンス獲得にかかったコスト)
/CPO(Cost Per Order:1人の本商品購入獲得にかかったコスト)等の数値を把握する習慣が身についてきた。

 

特にネット広告は、言い訳のしようがない広告効果が明確になってしまう楽しみもあり、
プレッシャーもかかる毎日。

 

その一方で、「売るため」のノウハウやデータが刻々と蓄積され、
気づけば約16年間であらゆる通販クライアントから累計200億円以上の広告費をお預かりして、
あらゆるネット広告キャンペーンを実施。何百回もの【A/Bテスト】を繰り返ししてきた。

 

ズバリ、【A/Bテスト】をした数だけでいうと、圧倒的に日本一だと思う。
ダイレクトマーケティング型ネット広告に特化した経験で言えば、
日本の広告業界の誰よりも経験があるし、この分野では完全なパイオニアだという自負がある。

 

実際にどんなクライアント(広告主)であろうと、
100%確実に大儲けさせられる確実な「ネットマーケティングの勝利学」を身につけている。
ズバリこの分野で私に敵はいない。
ウソだと思うなら、ぜひ「加藤公一レオ」や「売れるネット広告社」でぜひ検索をしてほしいし、
周りの通販関係者にぜひヒアリングしてほしい。

 

事実、ここ数年で私がネット広告を手がけたすべてのクライアントは、
「広告の費用対効果が平均的に6倍以上アップ、最大18倍以上アップ」している。

 

■「●●時代のマーケティング」のコピーはバズワードにすぎない

 

ネット広告がラジオ・雑誌・新聞を抜き、

テレビ広告までを抜こうとしている事実を背景に、さらに注目が集まっている。
だが、現在のネット広告業界ではキレイゴトばかりが語られている。
多くの広告主が普通のネット広告の活用もままならない段階で、
「ソーシャルメディアマーケティング」「ビッグデータ」「アトリビューション」「LINEマーケティング」
などなどの次世代テクノロジーやトレンドばかりに目をとられている。
そこには期待する効果も目標も明確にない。
広告会社やIT会社から煽られて着手している場合がほとんどだろう。
なのに、「●●時代のマーケティング!」「もう昔の広告手法は通じない!」
などと煽る人が多いネットマーケティング業界に、私は個人的に違和感がある。

 

よく見るのは……
①「次世代のマーケティングはコレだ!」とそれっぽいキーワードをブチ上げる
②業界のみんなでそのキーワードを盛り上げる
③そのキーワードを解説する企業や評論家やコンサルタントが儲ける
④でも、その施策のほとんどは効果が出ず、お金を投資して損をするのは広告主

 

……というサイクルの繰り返しである。半分は業界の思惑(笑)。

 

世の中のあらゆる業界がマイナーチェンジで進化しているのに、
マーケティング業界だけは“フルモデルチェンジ=すばらしいこと”とされ、
みんなが新しさだけを追求している。
「バズワード」もどんどん出てくる。
目新しさを強調した横文字の言い回しやテクノロジーや理論も次々登場し、
それだけで何やら新しいもののように思ってしまう。

 

この業界の悪い癖だ。

 

ネットマーケティングは、決して特殊なものではない。
実際のところ、マーケティングの本質はこの10年変わっていないし、
今後10年もそこまで変わらないだろう。

 

デジタルの時代になったからといって、人間の本質が変わるわけではないし、
この変わらない人間のインサイトを見抜くことができるマーケターが勝っていくのである。

 

また、最近はマーケティング/広告そのものが注目されたりするが、
「おもしろくて話題になったマーケティング/広告」と
「商品が売れたマーケティング/広告」はまったく別物である。
本来、マーケティング/広告とは“仲人”である。
その仲人がお見合いの席で自分自身を売り込むのは本末転倒だと私は思う。

 

結婚すべきは商品と消費者なのだ。
だから声高に「●●時代のマーケティング!」を叫ぶ人は、
目先の変化で目眩ましをかけているだけである。

 

テクノロジーは「道具」であって、ソリューションではない

 

今後テクノロジーがどんどん進化していくと、
ネットマーケティングの効果をより高められるようになっていくだろう。
これからのマーケターはテクノロジーを絶対に使いこなすべきだ。

 

私も自分のクライアントに最新テクノロジーを日々どんどん導入している。
ただし、テクノロジーの進化による便利さを履き違えると、
デジタル時代のマーケティングは“怠惰”の方向に向かってしまうので注意が必要である。
テクノロジーはあくまでも手段であり、それ自身が目的になってはいけない。絶対に!
テクノロジーとは、マーケティングにおけるソリューションとして存在するのではなく、
マーケターを単純作業から解放するためにある。
単純作業を減らすことで、プランニングなどの知的生産に費やす時間を増やすことを可能とさせ、
人間が生み出す付加価値をより高めるためにある。

 

つまり、どんなにテクノロジーが進化しても、人間が商品や消費者をしっかりと見極め、
売るための企画を徹底的に「考え/実践/検証」する必要がある。
自動クリエイティブ生成ツールや自動最適化ツールなどが出てきたとはいえ、
それだけに頼っていたら、テクノロジーは「アホマーケター量産装置」になることもある。
バズワードやテクノロジーに踊らされない、
人間心理・感情の原理原則を考え抜いたプランニングをするという「基本」に立ち返ったマーケィングこそが、
デジタル時代を勝ち抜くうえでの重要なカギとなるのである。

 

■マーケティングの本質は「売れる」環境づくりをつくること

 

どんな時代になっても、マーケティングの本質は“売ること”にある。
実はネットマーケティングで、売るためのヒントは意外なところにある。
それは、過去のアナログマーケティング、
とりわけ「ダイレクトマーケティング」にあるのだ。

 

たかが十数年の歴史しかないネットマーケティングに比べて、
ダイレクトマーケティングには100年以上もの歴史があり、
そこには先人が命がけで貯めてきた貴重な知恵やノウハウがある。
だから、デジタルマーケターは、次世代マーケティング論を研究するよりも、
ダイレクトマーケティング論を研究すべきである。

 

テクノロジーによって消費者と近づきやすくなった時代に、
先人たちがやっていた知恵やノウハウを再発見して再度活かすことが重要だ。
日々どんどん新しいメディアが生まれてくるが、
必ずしもそこで行うことが常に新しくある必要はなく、
先人たちの成功と失敗を過去から学ぶことによって
ネットマーケティングはさらに強くなっていくのだ。

 

私は、あらゆる通販広告主のネット事業を大成功させてきた自負があるが、
正直なところ、私のノウハウは私がゼロから考えた手法ではない。
ネットが登場する100年以上も前から偉大な先人ダイレクトマーケターの知恵やノウハウを、
ネットという世界に適用(逆輸入)させてきただけである。

そう、私は、元三菱商事社員ということもあり、
まるで商社マンのようなことをやってきただけなのだ。
今後も新しいデジタルメディアがどんどん出てくるだろうが、
ダイレクトマーケティングの知恵やノウハウさえ理解しておけば、
この先どんな新しいメディアが出てきても対応できる。
先の見えない不況の中で、広告主のネットマーケティングに対する
「費用対効果」の意識はどんどん高まり、
「売りに直結するマーケティング」をさらに求めてくるだろう。

 

実際に、サントリーをはじめ、ライオン、味の素、エーザイ、ロート製薬、資生堂など、
大手ナショナルクライアントのほとんどがダイレクトマーケティングに力を入れ始めている。
デジタル時代だからこそ、話題性を狙う自己満足的なマーケティングよりも、
結果を出す売れる環境づくりのマーケティングが重要になってくるだろう。

 

■デジタルだからこそ、費用対効果の意識を

 

実は多くの広告主が依頼している広告代理店の広告マンの多くは、
広告の仕事を「販売業」だとは考えていない。
トラディッショナルな広告マンの多くは、広告はカルチャーであり、コミュニケーションであり、
アートであり、エンターテイメントだと思っているが、
ただ一つ「広告は商品を売ってなんぼ」という最も基本的な事実だけは、
どうしても認められないのだ。

 

そもそもネットマーケティングへの意欲が低い。
逆に、ネット広告マンの多くは、
広告は「ネットはたかが道具であり、ソリューションではない」という
最も基本的な事実だけは、どうしても認められないし、
そもそもメディアの枠売りだけで終わってしまっている。

 

まさかと思われるかもしれないが、
広告マンの多くは広告主の売上や費用対効果をほとんど考えたことがない。
むしろできることなら、費用対効果から逃げたい、というのが本音だったりする。

 

しかし、ネットマーケティングでは、そうはいかない。
意識を変えないといけないのだ。
費用対効果の見えない広告は、効きめのない薬と同じ。
服用した安心感はあっても、何も改善しない。

 

誤解を恐れずに言うと、私は別に無理して「広告業界」を盛り上げたいとは思っていない。
そうではなく、命がけで広告にお金を投資している広告主を徹底的に儲けさせて、
「広告主業界(?!)」を盛り上げたいと思っているのだ。

 

日本のビジネス社会で一番エライのは、メーカーを中心とした広告主であり、「ものづくり」なのだ。
日本ではエリートと言われている広告会社もコンサルティング会社も商社も銀行もIT企業も、
結局はメーカー様をサポートする「仲介業」にすぎない。
「広告主」という存在がいるからこそ、我々のような広告/マーケターは食べていけるのだ。

 

 

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加藤公一レオ
株式会社売れるネット広告社
代表取締役社長

加藤公一レオFacebookページ

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※この記事はダイヤモンド社書籍オンラインの転載です。