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新卒採用で落ちこぼれたあと、テレビ業界で学んだこと(福本朋哉)

2014.03.24

ノウハウ

福本 朋哉


『売れるネット広告社』の福本です。


4月1日から『売れるネット広告社』には新卒社員が5人も入社します。
その次の(2015年の4月に新しく入社してもらうための)新卒採用活動も着々と進めています。


これまで中途・即戦力中心の採用をしてきた『売れるネット広告社』にとって
新しい顔ぶれとともに、新しいチャレンジがはじまるわけですが、
高い競争率を勝ち抜いた、彼らの高い意識と行動力には大いに期待しています。


特に私は「新卒採用に落ちこぼれ」たので、余計に彼らとがっつり仕事をするのが楽しみです。


正確に言うと、私はほとんど新卒時の就職活動をしませんでした。


学生時代にバイトをしながら自主制作で映画を作っていた私は、
卒業してからもしばらくはその夢を追うつもりでした。


ですので、映画制作を通じて知り合った小劇団の女優さんに紹介されたテレビの仕事を
腰かけくらいの軽い気持ちではじめたのが私の社会人としてのスタートでした。


テレビの仕事は2年ほど、AD(アシスタントディレクター)として、
番組制作のお手伝いをするレベルのまま逃げ出したのですが、
テレビ番組制作の裏方として「プロの制作現場」に触れた経験は
「制作のプロ」であるための原体験として、私の価値観や行動規範に刻み込まれています。


省みて、今自分がやっているWebの仕事・「通販のネット広告」の制作について考えると
色々と差異や、見習うべき点が見えてきます。


テレビ番組制作には、客観的に見てすごいところがたくさんありました。


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■テレビ番組制作のすごいところ


1、専門特化したディレクターのプロ意識が高い


かつては梅棹忠夫が「偉大なるアマチュアリズム」と評したように、
どちらかと言えば、専門化されておらず、ごった煮のような状態の中で
アイデアやセンスで競い合う業界だったのかも知れません。


ですが、テレビの歴史は70年以上。私がテレビの仕事をしていた時期には、
20代の若手から60代のベテランまで幅広い層のディレクターたちが
それぞれ得意分野を持ち、専門特化が進んでいました。
テレビを良く研究し、自分の経験やスキルをもとに個性的な番組をつくってやろうと
虎視眈々と狙っているようなディレクターがたくさんいました。


私も関わっていた毎週放送の生番組では、ディレクターが10人もいて
毎週の会議で自分の企画をぶつけては、より視聴率を取れるコンテンツ開発にしのぎを削っていました。


ネット広告やWeb制作の世界では、総じてまだここが弱いように感じています。
まだどこかデザイナーのセンス頼みのクリエイティブが多いのではないでしょうか。


『売れるネット広告社』では、職種の垣根をこえて、さまざま事例を集めたり、
仮説に基づいて、コンバージョンをアップさせる施策の企画を出し合う場を定期的にもっています。
新卒社員の加入後はさらに活性化し、企画を競って出し合えるようにしていかなければならないと感じています。


2、技術部もプロ意識が高い


映画やTVCMの撮影現場ほどの緊迫感はありませんが、
テレビ番組の収録現場も多くの技術スタッフに支えられている真剣勝負の場です。
現場にはカメラマン、音声さん、照明さん、タイムキーパー、編集マンなど
様々な専門家が顔をそろえ、それぞれの専門パートを完璧にこなすことが「当たり前」です。


ネット広告やWeb制作の世界でも、ライター・デザイナー・Flasher・エンジニアなど
プロフェッショナルな技術を持った専門家がたくさんいます。
もちろん信頼に値する専門家もたくさんいますが、正直に言うと、ムラがあります。
当たり外れがあって、レベルが低い人たちもたくさんいます。


まず「当たり」を探すのがひと仕事。
『売れるネット広告社』でも常に優秀な専門家のブレーンを開拓し続けていますが、
業界全体の成熟度と言う点で、まだまだだと感じています。


3、プロデューサーや部長などもプロ意識が高い


プロデューサーや部長などに上り詰めている“偉い”人たちも
昔は現場で番組をつくっていたディレクターだった方々ばかり。
番組の良し悪しをジャッジする目の肥え方は並ではありません。
1960年代から1990年代にかけて、テレビ文化の最盛期だった時期を
まさに現場で作り上げた方たちでしたので、強い自信とノウハウとこだわりを持っていました。


また、テレビの“偉い”人たちには、「自分のOKに責任を持つ」人が多いように思いました。
番組の制作はプロデューサーへの試写を繰り返しながら、仮編集⇒本編集⇒完パケと進んでいきます。
その過程でミスがあれば、当然プロデューサーに烈火の如く怒られてしまうのですが、
一度OKが出されたのに後からミスが見つかった場合、そのことで責められたことは一度もありませんでした。


「自分がOKを出したものは、自分の責任」
そういう高い意識があるからこそ、チェックも厳しくなるのです。


ネット広告やWeb制作の世界は、まだまだ歴史が浅い業界です。
現場で徹底的に制作を経験した人ばかりが、出世するわけではありません。
せめて意識だけでも、強いこだわりをもつべきです。


『売れるネット広告社』では、全ての制作物をトリプルチェックするようにしています。
チェックは単純な仕事ですが、なによりも重要で責任ある仕事だと思います。


4、納期意識がものすごく高い


当然ですが、テレビ番組のスケジュールはMUSTです。
編成が番組のスケジュールを立てて、企画が通過して現場に落ちてくると、
もう放送日は99%確定ですので、スケジュールの遅延は原則ありえません。


タイトであっても、徹夜を繰り返して形にする集中力は、業界全体で高いものがありました。
これはディレクターだけでなく、技術陣やプロデューサーも同様でした。
1日だけアサインされているカメラマンや編集室のオペレーターであっても
作業が押せば一緒に徹夜をしてくれましたし(押した分、機材の費用は取られますが)、
遅れている編集に徹夜で立ちあうプロデューサーもいます。


ネット広告やWeb制作の世界でも、納期意識が高い人はたくさんいます。
特に『売れるネット広告社』では、みな毎晩遅くまでクライアントの成果改善のために
寝る間を惜しんでいる自負があります。


ですが、業界全体で末端まで
「徹夜してでも良い物を作る(成果をあげる)!」
という空気があるかと言えば、まだまだ足りないと思っています。
もちろんこれは根性論だけではなく、タイトであっても納期を必達させるためには
柔軟なスタッフィングや、スピードを上げるための様々なノウハウを積み重ねなくてはならない、
ロジカルな解決法も同時に必要だと思います。


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もちろん、ネット広告やWeb制作の世界にも良い点がたくさんあります。
(だからこそ、今現在、私は「通販のネット広告」制作を生業にしているわけなので)


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■ネット広告などWeb制作がすごいところ


1、スピードが早い


Web制作なので当然ですが、企画立案から、
デザイン制作・アップまでのスピードがとても早いです。


一度アップした後で、反応を見ながらスピーディーに更新して
改善できるのもネット広告の利点です。


2、制作が少人数で完結する


これもWeb制作なので当然なのですが、テレビに比べて少数で制作が完結するのは利点だと思います。
スピード感とも関連してきますが、ランディングページならライター・デザイナー・ディレクターの最小構成で
コンパクトなコミュニケーションで制作を進めますので、意思疎通や方針修正も円滑に進みます。


3、結果が全てであるということ


もちろんテレビにも視聴率というKPIがあり、
現場のディレクターは自分が担当した番組やコーナーの
毎分ごとの視聴率推移によって細かく評価されています。
ですが、視聴率は番組そのものの面白さとはイコールではありませんので、
「視聴率は悪かったけどいい番組だった」ということもありますし、今なら
コンテンツの再利用によって再度日の目を見ることもあるはずです。


「通販のネット広告」の場合、数字がもつ意味はもっとシビアです。
ダイレクトマーケティングなので、売れないクリエイティブに意味はないからです。
キャッチコピーひとつでコンバージョンレートが2倍になることもあるのが通販のネット広告です。


4、A/Bテストができる


最後に、一番の利点はやはりA/Bテストができることです。
テレビ番組など放送波を使った場合は、普通はA/Bテストはできません。


月曜日と火曜日、などという形で疑似的な前後比較テストは可能ですが
WebでのA/Bテストにくらべると外部要因が大きすぎて正確性に欠けます。


均等にスプリットしてレスポンスを比較するというA/Bテストが習慣化されていることは
「通販のネット広告」などWebが誇るべき利点だと思います。


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以上簡単ですが、半分は新卒で「ネット広告業界」「Web業界」に入ってくる皆さんへ
半分は自戒を込めて、私が経験してきた異業種との比較論を書いてみました。


今後も色々な業種や異なるメディア制作の様々な良い慣習ややり方も取りいれながら、
『売れるネット広告社』のクリエイティブを進化させていきたいと思います。


売れるネット広告社
SaaS開発部 部長
チーフディレクター
福本朋哉

 

 

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