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『先輩・上司に言われて、心に響いた言葉BEST5』(福本 朋哉)

2014.10.21

  • ノウハウ

福本 朋哉


売れるネット広告社の福本です。


私は、何度かの転職と業種変更を繰り返し、様々な組織・立場・肩書きで
何人もの先輩・上司・クライアントの皆様と仕事をしてきました。


新卒採用を諦めた人間が中途入社で転々としていた状況なので、
もったいぶった研修や、中長期的な人材育成スキームなどとは無縁の
直接現場投入型採用。


映画の『スターリングラード』冒頭シーンよろしく、訓練もほどほどに戦場に投入され、
いきなり銃火にさらされるような仕事の覚え方で、
勝手にやると宣言して、トライし、失敗し、怒られるという繰り返しで
経験(っぽい何か)を積み重ねてきました。


何が正しいか、どうあるべきかの規範は、先輩の言葉が教えてくれました。
そんな中で、特に印象深い言葉が5つあります。


どれも当たり前のことですが、
読書で得た知識ではなく、自分の失敗と紐づいて、自分の耳で直接聞いた言葉ですので、
今も心に刻み込まれています。


第五位

「いかに素早く・正確にリカバリーできるか、
それが技術力だ」


あるシステム開発案件で、データベースの設定ミスからサーバーダウンを招いた時に、
落胆するチームに上司の方が叱咤激励してくれた言葉です。


ディレクターだった私は、エンジニア同士の「お見合い」を見抜けず、不具合発生。
結果、クライアントのビジネスに損失を与えました。


不具合は、もちろん起きないよう予防することが第一。
しかり、万が一にも起きてしまった際は、スピード&正確性で
二次災害を抑える努力を全力で行うべきと心に銘ずる機会となりました。


第四位

「成長は、やる気×時間」


ある会社に中途入社し、最初のプロジェクトを任された時に言われた言葉です。
周りに比べ、知識・経験である程度優位に立っている気になっていた私は、
お行儀よく淡々と、手数少なくプロジェクトを進めていました。
その「奢り」を見抜いた上司に、この言葉をもらいました。


人間の成長なんて、効率良くは行かないもの。
誰かが引いてくれたレールを走って行けば、成長できるというものでもありません。


泥臭く、誰よりも強い「やる気」を持ち、誰よりもたくさんの「時間」を費やすことでしか
成長は出来ないということを教えてもらいました。
プライベートとのバランスを上手く取りながら、どれだけやる気と時間を仕事にかけられるかが
仕事で目的を達成するためのキーファクターなのだと思います。


第三位

「復讐は無価値。これはビジネスだ。」


ある「炎上」案件。タイトで不毛な火消し作業に追われる中、
チーム全体がネガティブな空気に覆われ始めました。


チーム内にクライアントを敵対視するような発言も出始めてしまい、最悪な状況。
チームリーダーだった私も疲弊して、この空気を抑えることが出来ずにいた時、
先輩の一喝としてもらった言葉です。


どんな取引関係であっても、またどんなに心象がこじれていたとしても
ポジティブに転換し双方利益が出る形をつくることが、もっとも重要で基本的な仕事の第一歩です。
復讐は何も産みません。ビジネスで何も産まないというのは、つまり損失です。


第二位

「無事是名馬」


まだ駆出しディレクターで失敗・遅延・クレームが重なり凹んでいた私。
あるクライアントの部長さんと雑談をしているときにこの言葉を教えてもらいました。


まさに私の仕事を叱り続けて私を凹ませてくれた、
クレーム元であるクライアント担当者の方(話をした部長さんの部下)が、
気持ちのメリハリが強すぎる方だったようで、実は仕事を休みがちだったとのこと。


半分愚痴のような形で聞かされたのですが、
その時の私には、失敗しながらでもとにかく毎日頑張り続けることにも
価値はあると言われた気がして、強く励まされました。


第一位

「お前がやるんだよ!」


この言葉は、AD時代にカメラマンさんに仕切りの悪さを指摘されて
怒鳴られた時の言葉ですが、
AD時代から中間管理職になった近年に至るまで、
全ての失敗や間違いは、突き詰めれば「自分がやれてなかった」に収斂する気がします。


制作とか広告とかコンサルとかいう、個人の力に依存する度合いの多い仕事における役割分担は、
会社によって、職種によって、チームによって、案件によって、
その都度その都度環境によって変わってきます。


仕事をする我々は、どんな立場であれ「自分個人の役割」ではなく、
「仕事の成功」そのものにコミットするべきなのです。


誰がやるか。
言葉を変えれば「自分に何ができるのか」。


これを考え続けることそのものが、仕事をするということなのかも知れません。


 

 

 

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コンサルティング部 部長代理/SaaS開発部 部長

チーフコンサルタント/チーフディレクター
福本朋哉